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コラム
2025.11.15
パソコンの処分について
あなたのおうちに壊れて動かないパソコンは眠っていませんか? パソコンは便利な道具ですが、長年使うと性能が落ちたり、サポートが終了したりして処分を考える時期が訪れます。では、不要になったパソコンをどう扱えばよいのでしょうか。 まず大切なのは データの消去 です。単にファイルを削除しただけでは情報が残っている可能性があります。個人情報や仕事の記録が漏れるのを防ぐため、必要となります。 パソコンの廃棄に関しては「小型家電リサイクル法」が制定され、これに基づく処理が必要となりました。小型家電リサイクル法では、パソコンを含む殆どの小型家電製品がその対象品目となっていますが、全ての対象品目が全国一律に回収されているわけではありません。回収が行われるのは参加した一部の家電量販店等や市区町村だけであり、回収される品目も家電量販店や市区町村によって異なっています。※「小型家電リサイクル法によるパソコンの回収」(一般社団法人 パソコン3R推進協会)全く動かなくなったパソコンにも金や銀などの貴金属、レアメタルが含まれているため貴重な資源です。再資源化できるよう、ルールを守った処分をしましょう。適切にリサイクルすれば環境負荷を減らすことができます。逆に不法投棄すれば有害物質が流出し、環境や健康に悪影響を及ぼしかねません。 当店では廃棄を承っています。責任をもってデータ消去の後、適切に廃棄処理を行います。ぜひご相談ください。
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コラム
2025.11.11
パソコン用SSDとUSBメモリの違いと寿命の話 USBメモリは「保存」よりも「一時的な持ち運び」に、 SSDは「安心して長く使うためのメインストレージ」に
最近は「SSD」や「USBメモリ」など、どちらも“フラッシュメモリ”を使った記録媒体が当たり前になりました。見た目は違っても、どちらもデータを電気的に記録する仕組みなので「中身は同じ?」と思う方も多いかもしれません。しかし、構造・用途・寿命の点で大きな違いがあります。 パソコン内部の主記憶装置として使われるSSDは、高速コントローラーやウェアレベリング機能を備え、長時間・大量書き込みにも耐えるよう設計されています。対してUSBメモリ(フラッシュメモリ)は、持ち運びや一時的なファイル保存用に価格重視で設計されており、コントローラー機能や耐久設計は簡素です。 目安としては以下のように言われています SSD(MLC/TLC):書き込み3,000~5,000回 寿命:5~10年USBメモリ(TLC/QLC):100~1,000回程度 寿命:1~3年程度 したがって、頻繁な書き換えや長期運用にはSSDの方が適しており、USBメモリは「短期間・軽用途」のデータ移動用と考えるほうが安全です。
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コラム
2025.11.08
USBメモリの寿命
今回はUSBメモリと寿命についてです。 USBメモリからデータを読み出せなくなったのでデータ復旧してほしい、というパソコントラブルがよく持ち込まれます。 手軽に使えるUSBメモリは、日常のデータ保存や持ち運びに欠かせない存在です。しかし、意外にもその寿命は限られており、永遠に使えるわけではありません。USBメモリの寿命は主に以下の2つの要素で決まります。 1.書き込み回数の限界 USBメモリはフラッシュメモリを使用しており、約1,000回が寿命とされています。 2.データ保存期間の目安 保存期間は製品によって異なりますが、一般的なUSBメモリは3年程度とされ、早ければ1〜2年で不具合が出ることもあります。 4、5年放置していたらデータが消えていたという体験談があります。 使い方にも注意が必要です。「ハードウェアの安全な取り外し」をせずに抜くとデータが壊れることがあります。ホコリや汚れで正しく電流が流れず、過電圧がかかって壊れることもあるそうです。差しっぱなしにすると何かが当たって機械的に損傷することもあります。またジャックを傷めると本体側の不具合を招きパソコントラブルの原因になることもあります。 こんな風に何かと試練を受けやすいUSBメモリです。データ復旧が必要な場合は当店へご相談ください。
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コラム
2025.09.09
データバックアップ
パソコンにはどんなデータが入っていますか? 家族の記念写真や年賀状の住所録、家計簿等いろんなデータが入っているはずです。 そんなデータが一瞬で消えてしまうと思うとぞっとしませんか。 実際に何らかのパソコントラブルで正常動作しなくなり、ファイルが読めなくなって、データ復旧のご依頼で駆け込んでこられるお客様がおられます。 「データをバックアップしておけばよかった!」と思っても後の祭りです。 データのコピーをとって保存しておくこと=バックアップをとっておくことは重要です。 1.データバックアップの重要性大事なデータが入ったパソコンを個人で使用する場合、イベントや旅行の際に家族の思い出として撮影した画像や動画はとても貴重なはずです。 申告書類や記録のための文書やスプレッドシートも大切に保管しておく必要があります。 企業の場合、データ保存はさらに重要です(「国民のためのサイバーセキュリティサイト/バックアップの推奨」(総務省))。 何かの原因で突然データが失われ、営業活動ができず取引停止・サービス停止を発生させる結果になれば、社会的信頼を失墜してしまう恐れがあります。 業務に支障を来すと、競争力を低下させる結果にもなりかねません。 また、顧客の個人情報を管理できず紛失などで失った場合、コンプライアンス(法令遵守義務)違反になります(「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」(個人情報保護委員会 PPC)、「3-5-1-2 「滅失」の考え方」)。 企業データには保管義務があるからです。 こうした理由から、バックアップを万全にしておくことが重要になります。 データは次のような原因で失われます。 ・ヒューマンエラー(誤って削除するなど) ・ハードウェア障害(突然の故障や経年劣化) ・ソフトウェア障害(ソフトのバグ・複数アプリの競合など) ・ウイルス感染 ・災害(自然災害や使用環境によるもの) ・犯罪(不正アクセス、持ち出し) これらを100%防止することは不可能です。そのため、データが失われる前提で対策しておくことが必要になります。 データバックアップの原則は「物理的に異なる場所に保管すること」です。 例えば同じパソコンのHDD内にパーティションを区切り、「C:」ドライブの元データをコピーして「D:」ドライブにバックアップを作る、という方法では「バックアップ」が出来ているとは言えません。 データは「物理的に離れた」2カ所以上に保存するのが鉄則です。 あとにお話しするように外付HDDなど別の場所に保存しましょう。 落雷でパソコンが故障した瞬間、バックアップ用の外付HDDを繋いでいて、パソコンのHDDもバックアップ用HDDも故障し、同時に2カ所のデータが失われるというパソコントラブルに見舞われた方がおられます。 徹底的にこれを避けるにはデータを3カ所(以上)に保存し、必ず1つ以上はケーブルを外して電源を入れないでおくしかありません。 2.外付HDDパソコンの外側に設置してUSBケーブルなどで接続するHDDです。 パソコン内HDDの容量が不足して、空きを作りたい場合に購入される方が多いのですが、バックアップのためにぜひ最初から用意していただきたいところです。 パソコンと1対1に接続しますので、他のパソコンとデータを共有したい時は繋ぎ替えが必要です。 複数のパソコンから同時にアクセスしたい場合については次の「NAS」をご覧ください。 USB接続のHDDには「セルフパワー」「バスパワー」の2種類があります。 「セルフパワー」はACアダプターで家庭用電源からパワー供給するタイプです。 「バスパワー」はUSBケーブルを繋いだだけで得られる電源を利用するものです。 バスパワーでHDDを繋いだ場合、パワー不足で作動できなくなる場合があります。 パソコン側の供給パワーが不足するか、HDD側の消費電力が大きい場合です。これを解決または予防するため、電源を補強する別のケーブルが繋げる製品があります。また、セルフパワーUSBハブを使う方法もあります(電源供給ができ、USB機器を複数繋ぐこともできる製品です)。これらにより、安定した状態でバックアップ作業ができます。 3.NASNASは、ネットワーク(LAN)に接続するHDDです(Network Attached Storage)。 2台以上のパソコンへ同時に接続でき、データ共有ができます。LANを経由すると、他のスマートフォンやタブレットのデータも簡単に共有できます。 スマートフォンで撮影した写真をパソコンで、パソコンで作成した文書やスプレッドシートをタブレットで使用・閲覧できます。セキュリティ設定をしっかりしておけば、外出先からのデータ共有もできます。 使い方としてはUSB接続のHDDとほぼ同じですが、内部にCPUやOSを搭載しており、保存されているデータを管理する機能を持っています。 パソコンのデータバックアップに関するお話なので話題がそれるのですが、家庭でTV番組録画のためのNASや、パソコンデータ・録画データの両方に使えるNASもあります。 4.クラウドサービス離れた場所のコンピューターを、インターネットを通じて利用するサービスです(「クラウドサービス」(総務省))。 遠隔地でも業務ができるので、テレワークには最適なのですが、今はデータバックアップに利用するというお話です。 ほとんどのサービスではサーバーを多重化して管理しており、事業者が世界各地に保有するデータセンターのどこかで災害などによる障害が発生しても、他のデータセンターに切り替えてサービスを継続できるようになっています。 つまり、「保存したデータが失われない確率が高い」と言えます。 例えば、代表的なものに「Gmail」などのWebメール、「Twitter」、「Facebook」、「Microsoft 365」などのオフィスソフト、「Google Drive」「iCloud」などのオンラインストレージ、「サイボウズ」などのグループウェアがその代表格です。 デメリットとしては、 ・万が一障害が発生したとき復旧するまで待つしかない ・サイバー攻撃を受けた場合、情報漏洩が起こり得る という点があげられます(「クラウドサービス利用上の注意点」(総務省))。預けているデータが外部に漏洩する恐れだけでなく、障害などによりデータが消失する、クラウドサービスのアカウントが第三者に悪用されるといった危険性をはらんでいるという認識の上で利用する必要があるとして注意喚起しています。 クラウドサービス事業者が行うべき主要な情報セキュリティ対策(「クラウドサービスを利用する際の情報セキュリティ対策」(総務省))については、例えば災害対策や侵入対策などの物理的な対策、データのバックアップ、ハードウェア機器の障害対策、脆弱性の判定と対策といったいくつかの項目に分けてリストアップされています。 * * * データバックアップを確実にしたいなら、京都のパソコン99サポートへご相談ください。 当店では「データ保存パック」を提供しています。当店推奨の外付HDDに定期的に自動でバックアップが行われるよう、設置・設定までさせていただくパッケージです。 ぜひ導入をご検討ください。パソコントラブル全般によるパソコン修理・データ復旧の依頼もお引き受けいたしますので、ご相談をお待ちしております。